Sunday, February 10, 2019

AVRT5 (格安、APRSトラッカー)

aliexpressとか見ている人なら、ご存知だと思いますが、
最近、中華のAPRSグッズが増えています。


AVRT5という、1W出力の、144MHzリグ&TNC&GPS内蔵のAPRSトラッカーです。
お値段、1万円程度。

スペックは、こんな感じ。

AVRT5
Specification
GPS
Built-in SIRF4 GPS module and antenna
RF Module
VHF Frequency Seting 1Watt
RF Antenna
Handset Booster Antenna
Memory
Support 4G TF card(optional)
Thermometer
18B20 Sensor
MCU SCM
Mega64 Industrial
Output
USB
Bluetooth
Bluetooth 2.0(9600bps)
Buzzer
Beeper(can be turned off)
Decoding function
Decoder chip of CML Inc.
Battery Capacity
3,300 mAh
Button
One button of Power On/Off and TX
Interface Extension
PCB 3 Analog Interface
LED
Highlight Dual LED Indicator (Blue)

結論。
けっこういいです。

中華には珍しく、A4 1枚の簡単な説明書が入っていました。
そのURLから、ソフトをダウンロードして簡単に設定できました。

アプリは、こんな感じ。


付属のUSB-Serialコンバーター内蔵ケーブルで、お尻の、Mini-USBにつないで、
上記のソフト(実態は単なる、シリアルデータ転送ソフト)で、
コールサインなどを設定すれば、すぐに動きます。



操作は簡単、
電源長押しで、ON/OFF
あとは、トラッカーとしてAPRSパケットを設定感覚で送信してくれます。
ボタン短押しで、手動送信も可。



アンテナコネクタは、UV-5Rと同じ、SMAの逆コネ。
1Wなので、APRSのI-Gateが近所に無いと、なかなか拾ってもらえません。

なので、これは、自宅にI-Gateを自前運用している人が、近所のお散歩で使うと、よい感じです。

また、AVRT5は、bluetooth内蔵なので、APRSdroidで使えます。

・bluetoothのペアリングをする(パスワード1234)
・TNC (Kiss)
・BT-TNCデバイス選択で、AVRT5を選択。

これで、パケットの送受信が可能になります。

APRSdroidを使う場合は、上記の設定は全く不要です。
なぜなら、GPS測位とKISSで送信内容の制御は、すべてスマホ側で行われるからです。

なので、めんどくさい人は、AVRT5をAPRSdroid専用にするのもアリですね。
それなら、設定は、bleutoothのペアリングと、APRSdroidの操作だけです。

これだと、スマホの、google map上に、受信パケットも表示されるし、メッセージングも可能です。

ちなみに、APRSdroidで、もうちょいパワー出したい人には、
byonicsのMTT4BT-40 がオススメです。
モービルで40WのAPRS運用が簡単にできます。



または、MobilinkdのTNCもオススメです。
これは、ハンディ機に縛って使う、bluetoothつきTNCです。
http://www.mobilinkd.com


Mobilinkdは、UV-5Rチャイナ系、八重洲系(VX-3~VX8)、アイコム系などの各種ケーブルあるので簡単です。
あと、FT-7900/8800/8900や、FT-817/857/897の裏にあるミニDINのケーブルもあるので、
モービル機で、APRSdroid使った、パケット運用もできます。

MobilinkdのTNCは、単体では、GPS内蔵しておらず、bluetoothで、APRSdroid専用です。

受信パケットを地図にプロットするなら、google map一択の状態です。
したがって、登山中に、受信パケットを地図プロットしたり、メッセージングするなら、bluetoothでAPRSdroidするのが、現実的。

FT-1D、FT-2D, FTM-400DHとかでも、APRSメッセージングできますけど、
インターフェースが、1980年代なら、、許されるっていうレベルのGUIですよね。
八重洲の人には申し訳ないけど。

FT-1D持って登山していると、APRSでメッセージくれたりする人いますけど、
返答できないですよね。
あの、ポケットベル時代並の、FT-1Dのキーボードで、アルファベットで返信って、
1980年代の女子高生でもギブアップだと思います。

APRSdroidをbluetoothで使えば、携帯圏外でSMS感覚で、APRSのメッセージング可能です。


下記は、byonicsについて説明。
TinyTrakは、10年前ぐらいにブームになったことあるので、ご存知の方も多いかもしれないです。
byonicsは、TinyTrak3以降、いろいろ新機種でていて、下記の2つが、結構いい感じです。
主には、FOXハンティングとか、バルーンの追跡のためのグッズが多い感じです。
普通の登山やモービルのAPRS遊び用もいろいろあります。

APRSのために、FTM-400DH買うより、下記のbyonicsのが良いですね。
シリアルでコマンド打つのは、MS-DOS時代の人には、設定は、慣れれば楽なので、自分は、byonicsは、好きですね。

byonicsのAIOだと10Wです。(bluetoothとかなしで、TXオンリーのトラッカー。APRSdroid不可。) 登山で、パケット送信するだけなら、これが簡単かも。
https://www.byonics.com/aio


モービルなら、byonicsのMicroTrak RTG 50 なら、シガーライターにつなぐだけで50W出ます。(これもbluetoothなしなので、送信オンリー。APRSdroidできません)
https://www.byonics.com/rtg



結論としては、現状だと、下記が結論です。

・超軽量だけど、1W。 AVRT5 ( + APRS droid、なしでも可)
・8W出したい UV-5R + Mobilinkd + APRS droid
・モービルで、パワー出したい  byonicsのMTT4BT-40  ( + APRS droid、なしでも可)
  または、 FT-7900 + Mobilinkd + APRS droid

FT-2Dとか、要らないです。(C4FMに価値を見出す人はFT-2DもOKですけど)

なお、中華と比べると、byonicsやMobilinkdは、アメリカ人なので、英語ドキュメントは完璧です。あと、アメリカ人のハムがやっている会社のほうが、ドライバ等でトラブル起こしたり、突然サポートが消えたり、アプリダウンロードサイトが消えたり、ということがないです。中華は、よくあります。

あと、中華は、良いものはあるけど、どれが本物、本家なのかまったくわからない、中華は、パクリのパクリのパクリとかが、複雑に乱立しています。

中華は、ハードウェアはいいのですが、ドキュメントが中国語。更に、今後のソフトの安定供給が心配です。

中華は、UV-5Rシリーズは、すでにクラシックの域に到達していると感じますが、
HFは、X1Mの例もあるし、まだまだ中華は、博打要素が強いです。

・中国語
・ドライバ
・今後のソフトの安定供給

これが中華の問題ですね。ハードそのものは、良いのですが。

1万円程度のAPRSのオモチャなら、人柱になっても、まあいいか、というレベルです。

結論として、AVRT5は、「当たり」でした。
特にAPRSdroidと使うなら、かなり良いです。
(FT-2Dにbluetooth無いですからね。。)

これからの中華の発展に期待。



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