Sunday, February 10, 2019

APRS 51 (BH4TDV)

APRS 51 (BH4TDV)

これは、最近aliexpressで見かける、オールインワン I-Gateです。


1Wの144MHz送受信モジュールと、WIFI内蔵です。

中華のAPRSというと、AVRT5というGPS&TX/RX内蔵の製品がebayなどによく出ています。AVRT5は、APRSのビーコン送信専用の「小型ハンディ機」といった感じです。AVRT5は、数年前から発売されていて、eham reviewなどで英語圏のレビューもけっこう出ています。AVRT5は、ソフト面でわかりにくいという声もあるようですが、概ね好評のようです。

一方、このAPRS 51 (BH4TDV)は、AVRT5ほどの歴史はなく、出たばかりという印象です。TX/RX&WiFi内蔵の中華APRS商品は、まだ珍しいです。

結論を先にいうと、APRS 51 (BH4TDV)は、けっこうよくできている感じです。

ただ、欠点としては、APRS 51 (BH4TDV)は、設定はシリアルのコマンド手打ちです。
購入すると、本体+USB/シリアル変換デバイスが、マニュアルなしで送りつけられてきます。そもそも販売サイトの英語も、機械翻訳っぽい怪しいものです。

USB/シリアル変換デバイス
 

マニュアルは無いですが、ネット上を探すと同様の中華デバイスについて、英語圏のブログなどで情報が見つかります。

設定は、GUIソフトやWEBインターフェースなどはありませんので、USB/シリアル変換デバイス経由でシリアル接続し、ATコマンドを入力して設定を行います。

まず、本体にUSB/シリアル変換デバイスをAPRS 51に挿して、USBをパソコンにつなぎます。これでAPRS 51がWindowsから認識されるはずです。COMポートの番号をデバイスマネージャーで確認して、そのシリアルポートに対して、シリアル通信することで設定を行うことができます。

シリアル通信ですので、puttyやTeraTermでもできるはずですが、
たぶん、キャリッジリターンとかの設定の問題なのか、puttyではうまくいかず。Termiteというフリーソフトを使ったところうまくいきました。


Terminteを使ってAPRS 51に接続することができたら、ATコマンドを入力して設定を行います。

自分の設定内容は、こんな感じです。

AT+HELP=1
AT+DEMO=U
AT+DEMO=V
AT+CPUID=?
AT+CALL=7N3RLX
AT+SSID=8
AT+DMOSETVOLUME=5
AT+DMOSETMIC=5,0
AT+TX=ON
AT+UPLOAD=ON
AT+LOGO=ON
AT+WIFI=ON
AT+TIME=600
AT+BEACON=2,!,3449.74N,/,13900.72E,#,Nitto Amagi Highland Digi & I-Gate 144.66MHz 1200bps

AT+CIPSTART="TCP","aprsjp.net",14580

AT+CWJAP="izu2","12345678"

AT+DMOSETGROUP=1,144.6600,144.6600,0,1,0,0
AT+PATH1_NAME=WIDE1
AT+PATH1_COUNT=1
AT+PATH2_NAME=WIDE2
AT+PATH2_COUNT=1
AT+DIGI1_NAME=WIDE1
AT+DIGI1=ON
AT+DIGI2_NAME=WIDE2
AT+DIGI2=ON
AT+CODE=123456

赤字にした部分(コールサインと、ビーコン設定と、日本のAPRSサーバーと、WIFIパスワードと、周波数の設定)は、設定する必要があります。それ以外は、基本的にはデフォルトでいいはずです。

緯度経度は、十進数と60進数(時、分、秒)の表記の違いにご注意ください。下記のようなサイトで、変換できます。
https://www.latlong.net/degrees-minutes-seconds-to-decimal-degrees

設定した後、Micro USBに給電すると、いきなり、Digi & I-Gateとして動作します。
APRS 51は、TX/RXですので、Digipeatも可能。アンテナは、普通のSMAです。逆コネではありません。パケットだすと、ちゃんとAPRSにアップされていました。

結論、9000円で、オールインワンのI-Gateは、さすがに、これ以外に選択肢ないです。1Wなので、広域カバーの基地局には向きませんが、イベントの時などに、エリアをカバーする仮設I-Gateとかにするのには、FBと思われます。



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