Saturday, October 15, 2016

FT-991 & ATAS-120

There is no balcony in my vacation condominium, and so I had difficulty in installing HF antenna.
But I finally managed to find a way to install a screw driver antenna on window by using a suction cup lifter.

ATAS-120 on window with suction cup lifter



ATAS-120 is tilted so that the end is extending away from the roof.


With this configuration, I can operate on 7 MHz and higher bands by just touching a TUNE button on FT-991.
ATAS-120 can also transmit and receive on 144 MHz & 430 MHz bands. (ground plane radials are attached)

According to the specification, this suction cup lifter boasts a lifting capability of 50 kg (110 lbs), and so I believe the weight of ATAS-120 is ok.



Monday, March 28, 2016

FT1D

FT1DをVX-8Gと比較してみました。
率直な印象は、VX-8GにC4FMがついた、というものですが、細かいところが改良されています。



率直な印象。FT1Dは、
VX-8GにC4FMがついた、というもの
(VX-8Gも50MHzなしの144/430で、GPSアンテナ内蔵なので、よく似ています)

更に、VX-5、VX-6、VX-7、VX-8、VX-8Gの八重洲人気シリーズの最新機種なので、
FT1Dは、細かいところがいろいろ改良されています。
(FT2D、ID-51のような現代的なGUIは無いですが、ボタン押し式インターフェースの無線機としては、かなりよくなってきました)



FT1Dの右側面は、上から、
・スピーカーマイク
・DC入力
・ミニUSB
・マイクロSDカード
です。

スピーカーマイクは、VX-8GやVX-3と同じ、3.5ファイの4極です。
これは、防水性能の高いVX-8のネジ込み式とは違います。FT1D,VX-8G,VX-3などは、防水は、単なるゴムキャップ式の簡易です。

DC入力は、VX-8、VX-8G、VX-3、FT-817など、八重洲のハンディ系はみな同じで、「極性統一DCプラグ#2」と呼ばれるものです。秋葉原のマルツで買えます。

その下のミニUSBは、
・PC接続でメモリ編集 (ケーブルは付属)
・ガーミンGPSなどから、GPS情報取り込み (ガーミンを外部GPSとして使える)
・ガーミンGPSへ、受信したAPRSオブジェクトのプロット
などいろいろ使えます。

マイクロSDカード(別途購入)を入れると、GPSログを記録したり、受信した画像の保存、メモリーのバックアップなどができます。



左側は、
・PTT
・MONI
・VOL
・電源
です。
VX-8Gと同じく、ボリュームは、VOLを押しながらロータリーエンコーダーを回すので、車載運用ではちょっと厳しい操作性?


全体としては、FT1Dは、VX-8Gに、C4FMがついて、Wires-Xコネクトボタンがついただけ、に見えます。
でも、細かいところは、いろいろ改良されています。

(1)セットモードのメニューが階層化された
 操作性が少しよくなったかもしれません。

(2)GPSの感度がたぶん良くなった
 VX-8GとID-31を比べると、圧倒的にVX-8GのGPSの感度が劣っていましたが、FT1Dになり、かなり気にならない程度になってきました。昨今のポータブルカーナビ程度の感度はありそうです。

(3)APRSの位置情報をambiguityを指定できるようになった。
 APRSのセットモードの13 BEACON INFOのAMBIGUITYという項目で、緯度経度の下1桁~4桁の切り捨てができるようになった。プライバシー保護には良いかもしれません。

(4)いつの間にか、八重洲お得意のARTS(Automatic Range Transponder System)という、ビーコンを出し合って、お互いの「圏外」「圏内」を判定する機能が削除されている。たぶん、C4FMのGM(Group Monitor)に移行せよ、という意味なのでしょう。

(5)かなり発熱が酷い様子。(VX-8Gもその傾向ありましたが、FT1Dは、C4FMがついて、かなり酷くなった様子) 基本は1W運用にして、車載運用時には、バッテリ外して冷却ファンなど必要かもしれません。

(6)パソコンに繋ぐケーブルが標準添付で、専用PCソフトも八重洲のホームページから無料ダウンロード。メモリ編集がパソコンでできるのは猛烈に便利です。

(7)説明書は通常操作のみで、APRSやC4FMの説明書は、印刷物はなく、PDFを八重洲のホームページからダウンロード。まあ、これでもいいかもしれませんが、紙がほしい人もいるかも。


(下記は1エリアでの感想です)

肝心のC4FMですが、ロールコールなどの開催もあり、433.40MHzをワッチしていると土日はシンプレックス運用がワッチできます。

D-starのほうは、433.30MHz付近を使う習慣のようです。D-starのシンプレックス通信が増えてきています。従って、シンプレックスでのデジタル通信では、C4FMもD-starも互角。

デジタルの音質については、D-starは、初期のデジタル携帯電話程度(モービルでの使用はケロケロ)、C4FMは351MHzデジタル簡易無線と同じ(=D-starよりは、移動体でのケロリ少ないので良好)です。デジタル性能は、C4FMの勝ちです。

VoIP・レピーター経由については、D-starは、ICOMがJARLと組んで439/434MHzのレピーターが増えていますが、八重洲はC4FMレピーターは日本では展開しておらず、個人の設置したノード経由でのVoIPになります。

C4FM対応のノード局(HRI-200)は、D-starと比べると、まだまだ広域ノードが少ないです。基本的に個人が設置したものなので、運営も不安定です。
たまたま、近場にオープンな使用を認めているノードがあればいいですが、アクセスできる範囲に無い場合もあります。また、どこにノードがあるのか、わかりにくいです。

一応、Wires-Xのノードのリストはあります。
お世辞にも見やすいとは言えません。
google mapなどから見ることはできず、どこにあるのかわかりにくいです。

(ICOMのほうは、DR(D-star Repeater)モードがあり、ID-5100やID-51は、自局のGPS情報をもとに最寄りのD-starレピーターを自動検索してくれます。このような機能が、Wiresには無い)

Wires-Xのメリットしては、WindowsパソコンとHRI-200+FTM-100/400があれば、自分でノードを建てられることです。D-starは、レピーターなので、管理団体を立てて設備一式をJARLに無償貸与して、JARLが免許人になる、という、アナログレピーターと同じ奇怪な方式です。

ちなみに、C4FMのレピーターDR1はアメリカでは500ドルで販売されていて、けっこう普及し始めているようです。日本は政治的理由により、C4FMのレピーターがありません。困ったものです。


実際の運用面で、D-starとWires-Xを比較すると、、、、

ワッチした限りでは、率直に言って、D-starのほうが、お仕事モービルの方が多い印象です。
D-starも初期のころは、レピーターでアマチュアがCQを出していましたが、最近のD-starレピーターは、コール指定でお仲間さん、おなじみさんを呼び出すような使い方が増えている印象です。(アナログレピーターと似た雰囲気)

一方、Wires-Xは、一番人数の多いALL JA CQ ROOM(20510)は、アマチュアが活発にCQを出しており、まさに「CQを出せる広域レピーター」という印象です。海外の方も、CQを出されており、かなり国際的です。


現在のところは、システムとしては、D-starのほうが完成度高いですが、WiresーXのほうが、アマチュアのCQは出しやすい印象です。

また、自分でノードを建てたい場合は、Wires-Xのほうが良いです。HRI-200を買って、1200/9600bpsのTNC接続ポートのある無線機(FT-817/857/897、FT-7900、FTM-100/400など、またICOMのものでもOK)に繋げば、簡単にノードを建てられます。

D-starも、DVAPで個人でノードを建てることは可能です。DVAPをTSS保証認定で免許を受けた例などあるようですが、まだ手続きが大変です。また、DVAPだとリフレクタ経由で日本のD-starレピーターに接続できないという問題があります。海外はできるのに、日本はJARL、ICOM、当局などの政治的理由で、リフレクタ経由のレピーターが不可のようです。

ということで、現状は、D-starとC4FMは、原産国の日本では、なぜか変な状態になっています。D-starもC4FMも、海外のほうが、自由な運用が許されている印象です。


また、APRSという観点で比較すると、、、、、、

APRSができるのは、現状はkenwoodと八重洲だけです。ICOMはなぜか、APRSを完全に捨てています。(D-starのGPS情報をAPRS網に流すゲートウェイがありますので、ICOMのD-star無線機で、APRSに位置情報を流すことは可能です。438.01MHzでそういったゲートウェイを立てている人がいます。D-PRS Interfaceというソフトでゲートウェイを作るのは簡単です。)

位置情報を継続送信して、aprs.fiにプロットしたい場合は、APRSに対応している八重洲の方が良いです。

尚、APRSについて八重洲とkenwoodを比べると、kenwoodのほうがAPRSは機能は断然に良いです。
例えば、FT1Dは、単体でAPRSのデジピーターになる機能は無いです。APRSの機能でいうと、kenwoodのTH-D72が、最強です。


結論として、Wires-Xで遊びながら、APRSもやりたい人は、FT1D, FT2D & FTM-100/400 + HRI-200のマイノードが良いです。
インフラ系運用(I-Gate, Wires-Xノード)などに全く興味なく、単なるユーザーとして、広域をモービルで移動するような人は、D-starのほうが使いやすいです。ID-5100 & ID-51が良いです。










Saturday, March 26, 2016

ラズベリーパイ+RTL-SDRで、受信専用I-Gate

APRSのI-Gate局を作る場合は、UI-View32を使うのが基本でしたが、最近は受信のみならLinux+SDRでやる局が増えています。

I-Gateの基本構成は、
 パソコン(UI-View-32) ー TNC ー 無線機(FT-7900など)
というのが基本構成でしたが、けっこう繋ぐのが大変です。

SDRの場合は、
 ラズベリーパイ+RTL-SDRドングル
という、下の写真のようなもので、完結します。電気代も格安です。無線機不要で極めて小さいです。 (ただし受信オンリーです)


LinuxでAPRSをする場合、Xastirというのが定番のようです。
GUI不要の場合は、direwolfのほうが軽いです。

direwolfを使ったI-Gateを作るのは簡単です。

(1)ラズベリーパイにRTL-SDRドングル(USB)を挿す

(2)rtl-sdrをインストール
 git clone git://git.osmocom.org/rtl-sdr
 して、通常のコンパイル(make, make install)

(3)direwolfをインストール
 https://github.com/wb2osz/direwolf/blob/master/doc/Raspberry-Pi-SDR-IGate.pdf
 にあるように、コンパイルして、あとは
 コールサインとAPRSのパスワードを設定ファイルに記載

(4)rtl_sdrの受信音をUNIXのパイプ(|)で、direwolfに流して、direwolfにデコード&APRS網へアップさせる

RTL-SDRをラズベリーパイで動かすのは、多くの人がやっているため、情報豊富なので容易です。
direwolfのほうは、まだ使用している人が少ないですが、基本的には、コンパイルし、サンプルのsdr.confに、コールサインとAPRSパスワードを書くだけで動きます。

自局のI-Gate位置をAPRSにアップする場合は、

OBEACON sendto=IG DELAY=0:10 EVERY=60:00 OBJNAME=7N3RLX-4 SYMBOL=\& overlay=R lat=35^00.00N long=139^00.00E comment="RX-Only I-Gate 144.66MHz 1200bps" 

のような行を、sdr.confの最後に追加すれば、自局のシンボルがAPRS.fiに表示されるようになります。


このように、ラズベリーパイ+SDRだと、とても簡単に、I-Gateを作れるます。
無線機不要で、全部新品で揃えても1万円以下。電気代も月数十円。

「自宅周辺が、QRPハンディでは、I-Gateにビーコンが拾ってもらえない」 というような場合、既にRFがトラフィックが過密な都市部では、Fill-inデジを設置するよりも、この簡易I-Gateを設置するほうが良いかもしれません。

デジピーターは、RFトラフィックを増やします。
受信専用I-Gateならば、RFトラフィックは増やさないため、周囲とのトラブル発生の可能性が少ないです。都市部で、既にデジやI-Gateがいっぱいの、RFトラフィックが過密な場所では、デジピーターの運用はなかなか難しいです。

尚、田舎、郊外など、144.64MHz, 144.66MHzが「ほとんど無音」というような地域の場合は、このような受信専用の簡易I-Gateよりも、デジピーターつきのちゃんとした双方向のI-Gateを設置したほうがよいかと思わます。(場合によっては、Internet to RFの吐き出しも検討)




Tuesday, March 15, 2016

RX-only I-gate with Fun Cube Dongle Pro + SDR#

I set up an RX only I-gate for APRS with software defined radio.
Overall the SDR I-gate runs quite stably.
The biggest advantage of this software-based I-gate is that you do not need any real radio and TNC.
All you need is a USB dongle. All other processing is done with software (which is basically free thanks to the authors).

Below are a list of software that I used.

USB dongle http://www.funcubedongle.com/
SDR# http://airspy.com/
Virtual Audio Cable http://vb-audio.pagesperso-orange.fr/Cable/
AGWPE (Software TNC) http://www.sv2agw.com/downloads/
UI-View32 http://www.ui-view.net/

Cheap alternatives to Fun Cube Dongle pro are RTL SDR dongles sold as TV broadcast receiver.  Information can be found in http://www.rtl-sdr.com/.
rtl-sdr blog site sells their own designed dongle, too.
http://www.rtl-sdr.com/buy-rtl-sdr-dvb-t-dongles/
You can also search "SDR" on ebay and aliexpress to find many similar dongles specifically made  to be used as SDR receivers.

After connecting physical USB dongle and antenna, the remaining work is installation and configuration of software.

SDR# (sharp) is actively developed software and has modern interface.
On the other hand, AGWPE and UI-View 32 are not as easy as using iPhone.
For me, it took some days to learn about them by searching with google.
(I would like to write the details of software installation in the future some day.)

Below is how packets are decoded and uploaded to the server.
USB dongle and SDR# makes a virtual radio receiver.
In Japan, we use 144.66MHz national APRS frequency for 1200 bps.
SDR# tunes in to 144.66MHz and demodulates the radio.
The demodulated sound is passed on to the speaker output of Virtual Audio Cable.
AGWPE (Software TNC) listens to the microphone input of Virtual Audio Cable,
and decodes the APRS packet.
UI-View 32 processes the decoded APRS packet and uploads the data to APRS server.

In the past, I had an I-gate based on radio and hardware decoder (old Yaesu mobile radio and Byonics TinyTrack 4).
It was ok but the radio, TNC, power supply, and wires connecting between them take up a lot of space in my small house, so I eventually stop using the hardware-based I-gate.

This software-based I-gate is very small.  The real hardware is only a very small USB dongle and an antenna connected thereto.
In addition, the cost is very low. All you need to buy is a USB dongle and an antenna.

If you have multiple I-gates at multiple locations, this method may be preferable.
You can make as many I-gates as you want.

One disadvantage of this configuration may be that this is an RX-only I-gate.
Since I am not a skillful user, I only use APRS for position reporting.
But APRS is originally a two-way communication system, so it may be better to set up a TX/RX I-gate to enable exchanging messages.
At the present moment, cheap SDR radio dongles are all receivers.
Transceiver SDRs are available from several manufacturers but they are still very expensive.

For the time being, I would like to operate RX-only I-gates to help upload position reporting packets around my house and my winter, summer houses, so as to serve as fill-in I-gates.
(Digipeating may be one option, but some people do not like increasing radio traffic.  RX I-gate may be less controversial)